「紫雲国語塾」のオフィシャルブログです。
塾内通信「紫のゆかり」「ことばのちから」に掲載された記事をご紹介します。
また、最新行事についてお知らせいたします。

2019年08月19日

怒り 心の炎の静め方

51ZUklaNeDL._SX350_BO1,204,203,200_.jpg
ティク・ナット・ハン
岡田 直子 訳
サンガ・1,238円+税

人間の感情の「喜怒哀楽」のうち、もっとも程度が低く厄介なのが「怒り」だと、何かで読んだことがある。「怒り」は、時に必要以上に燃え盛り、それまで用心深く大切にしてきた人間関係も焼き尽くす。モノに八つ当たりする。自分に矛先を向けることもある。他者への殺意が形づくられるのも、「怒り」という燃焼度の高い燃料がなければあり得ない。他の3つの感情も消し去ってしまう「怒り」という感情をコントロールできるかどうか――。それが誰にも大切な課題であることは論を俟たない。
 
ティク・ナット・ハンは、ベトナム出身の仏僧。マーティン・ルーサー・キング牧師から、ノーベル平和賞に推されたこともある人。活発な平和活動のために祖国に帰れず、フランスに亡命。南仏で自ら創設した仏教共同体「プラムヴィレッジ」を拠点に、難民・被災者救済を中心に、世界的に活躍している。ここ数年、多くの著書が日本語にも翻訳されている。
ハンは、「怒り」は変容させられる、と説く。消し去るのではなく、それを見つめきることで、ポジティブなエネルギーに変えられると言う。そしてこの本には、そのためのいくつもの「実践的なアドバイス」がある。
例えば、「怒り」に包まれたときのために、相手に渡すプレゼントを買っておき、引き出しに置いておく、というのだ。そのプレゼントがそこにあること自体が、あなたの「愛」に気づかせてくれる。そしてそのとき、私たちは、「怒り」の「思いもよらなかった正体」をつかむことができるのかも知れない。〈K〉

「紫雲国語塾通信〈紫のゆかり〉」2015年8月号より。

posted by 紫雲国語塾 at 18:11| 大分 ☔| Comment(0) | 紫雲の本棚から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。