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塾内通信「紫のゆかり」「ことばのちから」に掲載された記事をご紹介します。
また、最新行事についてお知らせいたします。

2019年09月18日

生きようよ 死んじゃいけない人だから

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細谷 亮太
岩崎書店 1404円

自分の心がささくれだっているな、と思うなら、細谷さんの本を読むといい。私たち人間にとって何がいちばん大事だったかを思い出させてくれるからだ。
細谷亮太さんは、1948年生まれ、東北大学医学部を卒業後、聖路加国際病院に勤務。その後、同病院副院長、および小児総合医療センター長。専門は、一般小児科のほか、小児がん、小児のターミナルケア。エッセイを多数上梓しているほか、俳人としても活躍(巻末のプロフィールより)。
細谷さんは言う。「死が避けられないものと感じて生きることは、充実した『いのち』を生きていくために大切なことだと感じます。死を前にしてさえ、思いやり、やさしさを忘れなかった子供たちを思い出すたびに、ぼくはきちんと生きなければならないと感じます」(「死」を忘れないで生きる)。死を思うことなく過ごす日常は、いつのまにか私たちをイライラさせ、不平不満でいっぱいにする。しかし、「死」を思えば、私たちはともかくも、今日も生きている。それは「有り難い」ことなのだ。
映画「大丈夫。小児科医・細谷亮太のコトバ―」(伊勢真一監督)を、2012年の湯布院記録映画祭で観た。細谷さんの俳句をちりばめて作られているその映画にあるのは、TVのドキュメンタリーのように、効果を狙った筋書に当てはめられたものではなく、細谷さんと小児がんの子供たちの、ありのままの日々。YouTube で予告編が観られる。(K)

「紫雲国語塾通信〈紫のゆかり〉」2013年11月号より。

posted by 紫雲国語塾 at 14:57| 大分 ☀| Comment(0) | 紫雲の本棚から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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